タトゥー撮影をしました

2024年の12月、Threadsにてタトゥー撮影をさせてくれる方の募集をThreadsでかけました。

ありがたいことに、何件かご依頼があり、撮影をさせていただくこととなりました。

 

そもそもなぜ急にタトゥー撮影を募集したか

カメラマンとして仕事をし始めてから、友人のなかには大なり小なりタトゥーを入れている知人が増えましたが、入れいている人・入れていることを公表している人はまだまだ少数派な印象です。タトゥーを入れている人を撮影する機会がそれなりに増えるにつれ、タトゥーについての知識などは全く持たずにタトゥーを見るたびに、この人は何を思いもしくは想いこれを入れたのだろうか、という無知を背景とした知識欲が沸々と湧き上がっておりました。

もっとタトゥーやタトゥーを入れようと思った背景を知りたい!という気持ちが抑えられなくなったので、前述のThreadsでの募集に至ったわけです。

Threadsを見てご連絡をいただいた方々、ここで改めて御礼申し上げます。

 

撮影させていただいた写真

早速、撮影させていただいた写真を掲載します。2日に分けて、男性2名、女性1名の撮影をさせていただきました。

最初に撮影した男性のお一人ははタグ付けOKをいただいたので、ここで写真とともにご紹介を添えさせていただきます。

Model : 吾が仏 イマイズミケイゴ さん!

当日は自己紹介やタトゥーにまつわるエピソードを聞きつつ、のんびりと撮影さていただきました。アーティストとして活動されている方なので、タトゥー撮影のみでなく、トガり具合が伝わることを目指して撮影を行いました。ありがとうございました!

 

次に撮影したのは男女2名のお二人で女性の方からメッセージをいただき、男性も撮影を希望いただいたということで2人で起こしいただきました。

私のSNSなどでの掲載はOKいただいたのですが、お二人ともSNSではあまりお顔を掲載していないようでしたので、ここでもお顔は避けてタトゥーのみを掲載さていただいきます。

 

撮影の振り返り

ここでは備忘録として、タトゥーの撮影で「あ、難しいかも」と現場で感じたことを書いておきます。

色味

タトゥーの色味をどの程度出すかは悩ましいところだと感じます。今回はモノクロでの撮影を主として撮影を行いましたが、色味にこだわったタトゥーもあり、カラーでの撮影も一部行いました。その際に、そのタトゥーの色をどのように写すかということに、現場・現像の両方で難しさを感じました。

撮影に使用したカメラはFUJIFILM X-H1なのですが、現場ではどのフイルムシミュレーションを使用するのか、現像では強調しておきたい色味はどれなのかを決めることに苦労しました。

掲載しているカラー写真はクラシッククロームで撮影し、現像では色の変更はせず、シャドー部分を少し明るくしてコントラストを少なくしました。まず、クラシッククロームで撮影した理由ですが、サングラスも含めてモノトーンのコーディネートでお越しいただいたことを活かし、発色を派手にさせるよりは落ちつた色としたかったためです。また、モノトーンコーデに合わせるように、肌の色も落ち着いた色にしたかったことも理由です。

 

どのアングルが最良か

当たり前のことですが、タトゥーは身体に彫られます。身体は丸みがあるので、タトゥーは身体の丸みに沿ったものになります。

掲載している写真でタトゥーに寄ったもの全てに身体形状由来の歪みがあります。これがこの人にタトゥーが入っているという証になるのでしっかりと撮りたいところなのですが、難しいところが一つありました。どのアングルからの撮影が最良であるかというところです。撮る角度によって映らない場所があったり、あてる照明の角度によって陰影がなくなったり、陰影がつきすぎてしまったりとしっかりと身体の形状を把握して撮影プランを考えないと、現場でモタついてしまいます。今回、モタつきました….。

モノクロ撮影で、タトゥーに注目してもらうためにフラットな照明づくりをし、できるだけタトゥー全体が写りつつ、その特徴を損なわないようなアングル探しを現場では行いました。地味に時間がかかります。難しかった。

 

まとめ

タトゥーに主眼を置いた撮影は今回が初めてでしたが、改めて自分が撮影のときに何を大事にしているかを振り返る機会となったと感じます。撮影相手を深く知りたいという自分の中の欲求を撮影中に深く感じました。

さらに、撮影させていただいた方々には後日全撮影データをお送りしたのですが、SNSに掲載いただいたりと喜んでいただき、私もうれしく思いました。やはり、写真を使ってもらえると嬉しい。

今後もタトゥーに限らず、人にかかわる撮影を続けていきたいと思います。