コンテンツへスキップ →

無人航空機操縦士技能証明の取得

 いつか取りたいと思っていた、無人航空機操縦士技能証明を取得しました。今回は二等操縦士技能証明の取得を完了するまでを書いていこうと思います。なお、このブログはほぼ写真や動画、ポンチ画などはほぼ無く、淡々と文字と数字を記載していきます。じっくりお読みいただけると幸いです。

取得のきっかけ

 現行の無人航空機操縦士技能証明制度が開始される以前は、ドローンの飛行に関してはドローンを買えば自由に飛ばせるという認識が多かったように思います。実際、私も山の中や海・湖などの人気のないところで趣味としてドローンを飛ばすこともありました。当時飛行させた機種はDJI Mini2で、スマホのアプリと操縦装置を使用して飛行させておりました。

 社会的にはドローンの墜落事故や重要な機関・敷地への侵入などがニュースとして取り扱われ、ドローンをめぐる法整備が必要だという議論が始まった頃かと認識しています。そんななかで法改正が発表され、2022年以降はドローンを飛ばしたいと思ってすぐに飛ばすことは難しくなりました。一方で、しっかりと手続きを経たり許可を取得すればまだまだドローンは飛行可能という状況に現在はなっています。

 そんなこんなで法改正後の3年ほどはドローンを所有せず、なおかつ飛行もさせることなく過ごしていたのですが、趣味としてチマチマとやっていたFPVドローンの制作と飛行の話を聞いた知人から、空撮の話が舞い込んできました。空撮をお願いするとしたら、以前から知っている人にお願いしたいという熱意に負け、ドローンの購入や技術の向上を目指すことにしました。

 仕事にするなら、今後とも継続的に受注できるように、かつ迅速に受注に応えられるように、技能証明の取得を目指すことにしました。

 

私が辿った取得の流れ

調査

 技能証明の取得を目指すと決めたものの、3年ほど航空法の規制にかかわるドローンからは遠ざかっていたので、まずは国土交通省のサイトを熟読しました。技能証明の取得に関しては実地・学科試験、身体検査が必要とのこと。

 学科に関しては勉強をすればなんとかなるだろうと思っていて、身体に関しても運転免許証があれば書類の提出だけで通過できそうな感触がありました。ただ、実地に関しては口頭でいろいろと話しながらドローンの点検や飛行などをやる必要があり、こればっかりは自分で勉強するだけだとできないだろうなと思っておりました。後々受講する登録講習機関の講師の方曰く、資格マニアの人は自力で勉強して受験・合格するらしいですが….。スゴい。

 実地試験の受験はあきらめて、登録講習機関の講習を受講し実地試験の免除をすることにしました。登録講習機関の受講で30万円弱は費用がかかるのですが、ドローンも所有していないし、購入しても練習できる場所への移動などを考えると同じくらいは費用がかかると見込め、なんなら登録講習機関を受講した方がコスパ良いかもと思って受講を決めました。

 登録講習機関は「国土交通省 登録講習機関」で検索するとPDFファイルが出てくるので、愛知県内の事業者を1つず調べ、屋外でドローンの飛行が可能、緊急時の対応がカリキュラムにあること、講師の方が携わっている空撮業務の内容などなどを勘案して良さそうなところを決めました。ここまでが2025年9月くらいの出来事です。

 

登録講習機関へ通い、修了審査を受ける

 登録講習機関に通うことに決めてからは、ドローンの体験会に行き顔を合わせて正式に講習を申し込みました。登録講習機関から技能証明申請者番号の発行を依頼されますので、DIPSを通じで取得します。ちなみに、このときのDIPSのアカウントは個人アカウントを使用するようです。私は法人アカウントを持っていないので、必然的に個人アカウントとなりましたが。また、ここで顔写真のデータが必要になります。自宅の無地の壁紙の前でササっと撮影したものをアップロードしました。ササっと撮影することが難しい場合は、証明写真機などで撮影し、データを持っておく必要があります。マイナンバーカードを使用して申請手続きをしたので、パソコン前で30分もかからずに申請が済みました。

 登録講習機関への受講の申し込み後、技能証明申請者番号の発行を行い、費用の支払いを行い、2日間の学科講習の初日を迎えました。大変ありがたいことに、最寄り駅から車の送迎もいただきドローンをとりまく法規制や実際の撮影のときのエピソード、AEDのシミュレーション、ドローンのシミュレーションなどを交えつつ2日間の学科講習を終えました。翌週には3日間の実地講習・修了審査につながっていきます。実地試験でも色々と難しいポイントがありましたが、ここでは割愛。

 技能証明申請者番号の取得から修了審査の終了までが、2025年11月初旬から12月初旬くらい。

 

学科検査

 登録講習機関での修了審査を通過した後は、指定試験機関での学科試験に臨みました。学科講習を終えた後から数えると、だいたい1カ月弱後くらいの受験です。毎日は勉強しませんでしたが、試験前の3日間くらいは毎日何かしらの勉強を行いました。基本的に、国土交通省が公開している「無人航空機の飛行の安全に関する教則(第4版)」に沿って知識を試されると聞いていたので、登録講習機関からいただいた模擬問題集とインターネット上に転がっている問題を解いたり、登録講習機関からいただいたテキストと、教則を読み返して頭の中で知識を体系化していきました。

 学科試験は指定試験機関である日本海事協会(ClassNK)が無人航空機操縦士試験申込システムを運用しているので、そのサイトから試験を申し込みます。アカウントを登録し、無人航空機操縦士技能証明の試験に申し込みます。 そうすると、CBT試験の運営会社(プロメトリック株式会社)のURLを案内されるので、プロメトリックIDの発行を行います。ちょっとややこしいですが、海事協会が主催する無人航空機操縦士技能証明の試験はCBT方式で行われるのでCBT試験の運営会社(プロメトリック株式会社)のIDが必要ということになっています。まあまあ面倒ですが、仕方がないことです。

 CBT試験の申し込みを行うと、手数料の支払い案内がメールで送られてきますので、粛々と支払います。これで試験を受けることができます。CBT試験はパソコンを使用した試験で、1画面に1問ずつ問題が表示され、それを順番に解いていく形式です。以前、二陸特の資格を受けたときにこの形式は経験があったので、さほど戸惑うことなく受験できました。一応、プロメトリックのサイトでCBT試験の体験版が公開されているので、不安な方は観ておくことをお勧めします。私も観ました。

 私の場合は、試験を2025年12月15日の夕方に予約し、試験の3時間くらい前から近くのカフェで試験内容の最終確認をしていました。テキストを見返したり、何度も間違えた問題の内容を確認したり、普通に早めの夕飯を食べたりとのんびりと過ごしました。試験会場に到着しても、試験についての説明が始まる前まではテキストやノートを読み返すことができたので、じっくり最終確認を行いました。試験室に入室する前に試験の説明を受け、荷物をすべてロッカーに入れ、試験室に入室しました。指定された席に着席し、試験を開始しました。試験室の中では私以外の人も試験を受けていたのですが、たぶん違う内容の試験だと思われます。知らんけど。

 試験時間はけっこうカツカツな印象でした。たぶん、悩むような時間は無いと思っておいた方が良さそうです。7分前くらいに全問解き終わり、5分くらいかけて全問見直しを行い、約1分残してパソコン画面上の試験の終了ボタンを押しました。ボタン押下後に合格と出たので、たぶん合格だろうという手ごたえを持ってこの日は帰宅しました。正式な通知はまた後日になるので、ここで出る合格になんの意味があるのだろうか、などと考えつつの帰宅となりました。

 学科試験の合否通知は12月18日に来ました。思っていたよりも早かったです。

 

身体検査

 学科試験の合格通知を受け取った後、今度は身体検査の申し込みを行いました。身体検査については自動車免許証を所持していれば書類審査で済むようなので、こちらを選択。無人航空機操縦士試験申込システムから「【身体検査】書類での受検_2025<1回目>」というのに申し込みます。 これか・・・?これなのか・・・? と少し不安に思いながら申し込みをしました。試験の手数料の支払いが必要なので、こちらも粛々と支払います。1週間ほど経過した後、合格通知が届きました。私の場合は自動車免許に眼鏡等の限定がつくので、この身体検査の受検結果もそれを反映したものとなっています。

 

さらなる書類の発行

 登録講習機関での修了、学科検査の合格、身体検査の合格をもって試験合格証明書発行の申し込みができるようになります。こちらも無人航空機操縦士試験申込システムから申し込みを行います。私の場合は、申込の翌日には試験合格証明書発行のお知らせというタイトルのメールが届きました。この書面を使用して、やっと国土交通省へ技能証明の申し込みができます。

 

国土交通省へ技能証明の申し込み

 国土交通省へ技能証明の申し込みはDIPS2.0から行います。「技能証明の取得申請」を選択し、必要な情報や書類(PDF)を入力・アップロードしていきます。私の場合は、「技能証明合格証明書」、「講習修了証明書」の2つのPDFをアップロードしました。諸々の個人情報や技能証明合格証明書番号も確認し、「新規申請」ボタンを押した後にDIPS2.0に登録されたメールアドレスに「各種手続き確認のお知らせ」というメールが届きます。ここに記載されているURLからメールアドレスの認証をしないと、先に進めないので、忘れずにメールを確認する必要があります。

 メールを確認すると申請完了となりますが、交付手数料の納付待ち状態となるので、こちらも粛々と支払います。今回は新規申請の金額が適用されます。ここまでの作業を終えたのが、2025年12月26日。国土交通省航空局無人航空機技能証明担当から、「申請受付完了のお知らせ(新規申請)」的なタイトルのメールが届くので、これでひと安心できました。年内の取得を目指していましたが、ギリギリ間に合わず…..。

 

新年、国土交通省からのメール

 メールを受け取ったのが2026年1月9日。「新規申請完了のお知らせ」というタイトルで届きました。メールを受け取った日から技能証明の有効機関が開始されていますが、実際の技能証明書は郵送で届くので、手元で確認できるのはまた後日となりました。

 一応、DIPSにログインして技能証明情報の確認を行い、自分の技能証明番号を確認しました。これだけでも達成感ありました。

 

ついに、うけとり

2026年1月22日。仕事を終えて帰宅すると郵便局からの不在票がポストに入っておりました。差出人が「国土交通省」となっていたので、すぐにピンときて郵便局へ郵便を撮りに行きました。簡易書留での郵送でした。まあまあ時間が経っていたので、あまり感慨などはありませんでしたが(笑、これにて二等無人航空機操縦者技能証明(基本)の取得は完了しました。

国土交通省からきた郵便

 

 

今後の目標と費用感

 今回取得したのはあくまで二等無人航空機操縦者技能証明(マルチローター)の基本とされる資格です。仕事で空撮業務を行うためには、ドローンに搭載されているカメラ映像を操縦装置で確認しながらの飛行が想定されるので、そのためには目視外飛行の限定解除を行う必要があります。ついでに、薄暗い中でも飛行させるには夜間飛行の限定解除もあるのなお良いです。今年の春までには色々と完了させることが次の目標です。

 最後に、取得までにかかった費用をまとめておきます。また、各種手続きで私が要した時間も概算で書いておきます。おぼろげな記憶を頼りに書いたので、あくまでひとつの事例としてご覧いただければ幸いです。ついでに、ドローンの購入と機体登録、機体認証にかかった費用も書いておきます。

項目支払先費用[ 円 ]所要時間[ h ]
登録講習機関の受講登録講習機関26950030
学科試験申込ClassNK88001
身体検査申込ClassNK52000.5
技能証明交付手数料国土交通省30000.2
ドローン購入ドローン購入先138380NULL
ドローン機体登録国土交通省9000.1
第二種機体認証検査申込ClassNK30801

合計金額はおいくらでしょうか….。仕事頑張ります。

カテゴリー: カメラマンの仕事 ドローン

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です